TDSメーターは、いったい何を測定しているのか・・・
有害物質なのか?
それ以外なのか?
おそらくは、ふ・じゅ・ん・ぶ・つ!!
前回、色々な飲料水や水槽の飼育水を測定した結果
↓↓↓
TDS値の実験
水道水をもとにTDSの数値を上げてみる実験を行ってみます。
水道水にミネラルの添加
まず始めに、水道水にミネラルソルトを添加してミネラルを添加してみました。
TDS値は50ppmから100ppmへUPしました。
水道水にエサを投入
水道水に餌を入れてみます。
TDS値は50ppmから80ppmへUPしました。
なるほど、何かが入るとUPするようです。
水道水に指を入れてみた
水道水を手で拡散してみます。
TDS値は50から80ppmへUP!えっ!!
水道水に酸素供給
酸素にも反応するのでしょうか!
水道水にエアーポンプでエアレーションしてみました。
TDS値は50ppmで変化なしです。
酸素ではTDS値は上がらず、水に手を入れるぐらいでも何かが水に溶け出してTDS値がUPするようです。皮脂や汚れが原因としか考えられません。
こんなにも敏感に反応するのでは、TDSメーターで測定しているものを1つに断定することは難しいですね!
多くのTDS信仰のアクアリストは何を測定しているのでしょうか・・・・
なぞは深まるばかりです。
TDSメーターで何を測定しているのか?
TDSメーターは、水中に存在する何かの物質を測定していることが分かりました。ミネラル成分だけを測定している訳でもなく、アンモニアや亜硝酸塩などの有害物だけを測定している訳でもありません。とにかく水に存在する不純物の全てを計測しているようです。
仮に、ミネラルや有害物の含有量を測定したいのであれば、TDS値が0の水に対して測定したい物質だけを溶かし込んだ水溶液の測定が必須です。
ようするに、飼育水を用意する際に、超純水に対しミネラルだけを溶かし込んでTDSメーターでミネラル量を測定するのであれば使い道もありますが、飼育水を測定しても意味を成しません。
飼育水をTDSメーターで測定しても、その数値が教えてくれる意味合いは、水に溶け込んだ断定できない何らかの物質の全てを計測し、どれぐらい含まれているのかを教えてくれるだけなのです。
生物学者レベルのお話ならば、TDS値による電気伝導度は生物に大きく関わりがあることは間違いないのですが、一般的なアクアリウムを楽しむレベルであればTDS値はあまり参考にしない方が宜しいかと結論付きました。
餌を与えれば上昇し↑↑
水槽に手を入れて掃除をしても上がる↑↑
きっと排泄物をだしても↑↑
TDSメーターは使い方によっては重宝しますが、間違った使用方法では意味がありません。
よってセラジャパンの結論としては、
淡水飼育水の測定にはTDSメーターは不向きであると考えられます。RO水に対して、飼育水に補充するためのミネラル水に調整するためだけに使用するのであれば利用価値があると考えます。
様々な要因が複雑に混在する飼育水の測定には不向きだと思われます。
飼育水のTDS値=ミネラル+汚れ+その他
<仮にTDS値100の時>
★ミネラル(100)+汚れ(0)+その他(0)も100!
★ミネラル(10)+汚れ(80)+その他(10)でも100!
結論
最近は色々な情報が気軽に手に入ります。
多くのアクアリストが自分に見合わない情報によって困惑し、間違った認識から失敗を繰り返しているのが現実です。
例えば、TDS値で水質汚染を確認できます!とか・・
TDS値でミネラルの量を判断しましょう!とか・・
とても曖昧なのです!!!!
TDSメーターは使い方と目的を選びます。
アクアリウムの飼育水を測定しても意味がありません。
正しくは、測定値で「汚れ」「ミネラル」の判断は不可能です。
セラジャパンの情報が、皆様のアクアリウムに役立てばとても嬉しい限りです。