前回は、海水魚の代表的な魚「クマノミ」について少しご紹介しました。
クマノミとイソギンチャクは仲良く共存していますが、実は好みがあり、どんなイソギンチャクでも良いという訳ではありません。
今回は、クマノミの種類別にお勧めのイソギンチャクを紹介します。
「カクレクマノミが購入したイソギンチャクに入らない」
このような場合は、イソギンチャクの種類を確認してみて下さい。
<クマノミの好むイソギンチャク>
1、「クマノミの仲間」には、「シライトイソギン」「サンゴイソギン」「アラビアハタゴ」
2、「カクレクマノミの仲間」には、「センジュイソギン」「ハタゴイソギン」
3、「ハマクマノミの仲間」には、「サンゴイソギン」「タマイタダキイソギン」
4、「ハナビラクマノミの仲間」には、「センジュイソギン」「シライトイソギン」
5、「トウアカクマノミの仲間」には、「イボハタゴイソギン」「シライトイソギン」
6、「スパインチーク・アネモネの仲間」には、「サンゴイソギン」「タマイタダキイソギン」
などが基本的な組み合わせになります。
しかし、厳密にいうとそれぞれの仲間に分類されるいくつかの種類は異なるイソギンチャクを宿主としています。
あくまでも目安として参考にして下さい。
そして、イソギンチャクは種類によって
「砂地を好む種類」「岩にくっ付く種類」「毒性の強い種類」など様々です。
イソギンチャクを飼育する際は、その特性を考慮して飼育することをお勧めします。
注意!!危険なイソギンチャク
また、観賞魚店舗ではあまり流通していませんが、イソギンチャクの中には非常に毒性の高い種類が存在します。
ご購入の際は、必ず専門知識のある販売店でご相談ください。
「痛い!」「痒い!」ではすまされません。
危険なイソギンチャクも存在していることを覚えておいてください。
<イソギンチャクの給餌>
イソギンチャクなどの無脊椎動物を上手に飼育するためには、魚の飼育以上に水質の管理が必要になります。
・水温の管理
・カルシウムやマグネシウムなどの適正な濃度
・リン酸塩や硝酸塩を含む有害物質の除去
などが重要になります。
また、綺麗な発色のイソギンチャクの長期飼育には、照明器具が適切でなければなりません。
当然、生き物だから餌の給餌も忘れずにすることが大切です。
こんな小技もありです。
スポイトやシリンジでゆっくり給餌!
イソギンチャクやケヤリムシなどの無脊椎動物には、seraコーラリキッドを給餌しましょう。