変動するpH値の調整
アクアリウムを始めると、なかなか希望のpH値にならないことがありますよね。
「pH値が下がる」→pHを上げたい
「pH値が上がる」→pHを下げたい
pH値の調整にお悩みの方へ向けた記事になります。
毎回お伝えしてますが・・・
水質をすべて細かく網羅する事は非常に難しいかと思います。
なので
絶対的に気にしないとならないポイントをお伝えできたらと思います。
目 次
【関連記事】
初心者の方、水質測定に不慣れな方は、下記関連記事を始めにご覧ください。
<pH値を上げようとしている方>
「よし、これを使ってpHを上げよう!」
と意気込む前に、必ずチェックしないとならない事があります。
これをしないと、お魚ちゃんの命に危険があります。
それが、NH4/NH3値と現在のpH値です。
NH4/NH3値が分からないまま「pH値を上げる」行為は危険です。理由は過去の記事でも書きましたので、この記事をご参考に。
また、pH値が下がってしまう原因を考えることが大切です。
★使用している製品がpH値を下げていないか?
ソイルやピートはpH値を下げる効果があります!
★二酸化炭素の過剰添加になっていないか?
CO2はpH値を下げます。過剰添加は危険!
★酸性物質が蓄積されていないか?
この酸性物質と言うのは、俗に言う、有害物質と言われるもののが多く、アンモニアや亜硝酸、硝酸塩やリン酸の蓄積がpH値を降下させている場合があります。
pH値を上げる際には、アンモニウム/アンモニアに注意してください。魚の排泄物は、pH値によってアンモニウムかアンモニアになります。
pH値が7以下の時は、無害なアンモニウム
pH値が7以上の時は、有害なアンモニア
pH値を上げたい時に、もし、現在のpH値が7以下だった場合、アンモニウムはアンモニアに変化せず、無害なアンモニウムがある状態です。
しかし、pH値を上げ、pH値が7以上になった瞬間に無害だったアンモニウムが有害なアンモニアに変化します。アンモニアは魚へ毒としてダメージを与えてしまう事になります。俗に言う「アンモニア中毒」「酸欠症状」などが現れます。
NH4/NH3の確認なしにpH値を上げることのリスクを考えましょう!!
【関連記事】
もし、pH値が7以下でNH4/NH3がある場合、pH値を上げる際は、こちらをご使用ください。
先ずは飼育水中のアンモニア/アンモニウムを除去。
その後もアンモニアが出る場合は根本的な見直しが必要になるでしょう。
その後、安全にpH値を上げるためにはこちらをご使用ください。
<pH値を下げようとしている方>
「よし、これを使ってpHを下げよう!」
と意気込む前に、必ずチェックしないとならない事があります。
これをしないと、お魚ちゃんの命に危険があります。
それが、kH値です。
kH値が分からないまま「pH値を下げる」行為は危険です。理由は過去の記事でも書きましたので、この記事をご参考に。
また、pH値が上がってしまう原因を考えることが大切です。
★使用している製品がpH値を上げていないか?
ミネラル物質はpH値を上げる効果があります!
★酸素の過剰添加になっていないか?
過剰なO2はpH値を上げます。強いエアレーションは注意!
pH値を下げる際には、kH値に注意してください。
もし、kH値が低い(3°dkH以下)水は、pH値が急激に降下する危険があります。
kH値はpH値の変動を緩やかにする緩衝作用があるからです。
もし、kH値が3°dkH以下でpH値を下げる際は、こちらをご使用ください。
kH値の調整後、pH値を下げるためにはこちらをご使用ください。
アクアリウムは少々複雑です。
★飼育水の調整が上手くいかない!
★どの製品を使用すれば良いのか分からない!
このような時は、自分の水槽をご確認いただき、私達にご相談下さい!