新しく水槽にお魚を導入する際、「水合わせ」をします。
でも「水合わせ」って?必要なのか?どうやるのか?
今回はセラジャパンお勧めの「水合わせ」と、その理由を詳しくひも解いてみたいと思います。
動画でもご紹介していますので、是非参考になさってくださいね(^^)/
特に 海水魚 金魚 グッピーやプラティ 注意してください!!
pH値が7以上のアルカリ性の魚を飼育している方は参考になると思います。私は20年間、海水魚の卸売りで多くの輸入魚を扱っていた経験上、この事実を知って頂きたいのです。
こんな面倒な事を言うのはセラジャパンぐらいです。
さて本題です。
ゆっくりと水合わせをしているにも関わらず、水合わせの途中で魚が苦しみだした経験はありませんか?おそらく「pHショックだ!」って事にしたくなります。
でも、実際には多くの場合「アンモニア中毒」なんです。
先ずは購入した袋のまま、自宅の水槽に浮かべると・・水温が徐々に同じ温度になります。特に冬や夏は十分に行って下さい。
30~60分程、水槽に浮かべたら、今度は袋の中の水に、水槽の飼育水を少しづつ足して行きます。・・pHショックなどの水質の違いによって引き起こる危険を回避する為ですね。
一般的な水合わせはこのような順序で行われます。
では!セラ的な思考で考え、危険な事実を解説して行きます(^O^)/
START
今回は、バケツに開放して水合わせを行います。
まず最初に、出来れば、購入した袋のpH値を測定し、自分の水槽のpH値との差を理解しましょう!仮にpH値の値が「1」違うときは、60分かけて水合わせをして下さい。
「1以上の場合」に時間をかけずに水合わせをすると、本当の「pHショック」に陥ってしまいます。
次のポイントは、アンモニアの危険性です。
出来れば、袋の水のアンモニアを測定して下さい。
お魚は袋の中で排泄物を出しているかもしれません。排泄物が目に見えない場合でも、エラから大量に排泄されている排泄物は袋の水に溶け込んでいます。
近所のお店で購入し、自宅まで1時間ほどで持ち帰れる場合はそんなに危険性はありませんが、ネットショップなどで1日かけて輸送された場合などは、袋の中の水に大量のアンモニアが存在する場合があります。購入先の水槽の水にそもそもアンモニアがあるかもしれません。
そしてこれらの排泄物は酸性物質のため、袋の水のpH値を下げます。さらに、呼吸をして水中の酸素を消費し、二酸化炭素を排出している為、pH値を下げることになっています。
海水魚の場合でも、pH値6.5まで下がり、アンモニウムが多く存在する場合があります。pH値が低い為、アンモニウムはアンモニアに変わることなく危険性が無い状態で届きますが・・
このままの状態でエアレーションやpH値が高い水槽の水を足して行くと、無害なアンモニウムが有害なアンモニアへ変化するのです!とても危険なんです!どうして危険なのかは関連記事をご覧下さい。
【関連記事】
<水合わせマスターになるための実際の手順>
①購入した袋の中の水にはアンモニアが・・・
出来れば、袋の水の「pH値」「NH4/NH3」を測定しましょう!
②このまま水合わせは危険です!
魚は袋の中で排泄しているかもしれません。
そして、開放させた安心感から、呼吸を整えながら、排泄します。
アンモニアがUP↑↑↑して行きます。
満員電車から降りて「ふう~」と一息つく。
そんな感じと変わりません!
まだ、エアレーショや点滴での水合わせはしないで下さい!
③アンモニアの除去(ここ1番のポイント)
バケツの中のアンモニアを中和します。
seraアクアチューナーの使用です。
※アンモニア濃度によって、規定量の2~4倍使用します。
この処置をしなければ、水槽の飼育水はpH値が高い(海水は8以上)為、アンモニウムはアンモニアへ変化し、毒性が高まります。エアレーションもpH値をUPさせる効果がありますので危険です。
④水槽の飼育水を少しづつ足します
pH値が「1」異なる場合は60分を目安に水を合わせてください。
大体、30~60分かけてゆっくりと水合わせをします。ホースの先端を結ぶと、足される水は弱まります。
バケツに水が増えてきたら、半分ぐらいを流しに捨てましょう!
魚が苦しんでいないか!傷は無いか!病気に感染していないか!チェックしましょう!
エアレーションをブクブクして下さい!
⑤魚だけをすくって、水槽へ入れて下さい
バケツの水は綺麗ではありません!
アクアチューナーで中和しようが、何をしようが、配送時の水は「得体の知れない水は汚いもの」として扱ってください。
また、目に見えない病原菌やお店で使用した薬の残基が含まれている可能性があるため、絶対に自分の水槽には持ち込まないで下さい。
応用として↓↓
<弱酸性の熱帯魚やアンモニアが無かった場合>
上記手順のまま、seraアクアチューナーの代わりに、seraアクタンを規定量の2~4倍使用して下さい。
アクタンは保護粘膜を強化しながら、魚のストレスコートを行います。
せっかく購入した魚が、自分の水槽に入る前の段階で多くのダメージにさらされる危険性があることをご理解頂けましたか?
なんでも「pHショック」で終わらせないで、何が起こっているのかを知ることで、回避できることは沢山あります。
セラ社の試薬は単に水槽の飼育水を測定するだけではなく、皆さまの色々なアクアリウムシーンで活躍する製品です。また、seraアクアチューナーの有効的な使用方法をご紹介致しました。
1本あると安心ですよ!
seraアクアチューナー
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