【pH値の基礎知識②】安定とkH値

2019.7.29

現状のpHからどうするのか

前回の記事を読み進めてから、今回の記事をご覧いただけるとポイントが分かると思いますので、是非読んでいって下さいね。

 

前回の記事

【pH値の基礎知識①】適正値と安定

 


 

①pH値の確認と目的値への調節

現時点からマイナスにするのか!プラスにするのかをまず決めましょう!もしくは現状維持かな?

この調節が難しく感じる事でしょう。実に様々な方法が存在していますから・・・

pH値の調節を行うためには、「液剤で調節」「ソイルの使用」「フィルター内に製品を入れる」「牡蠣ガラとかサンゴ砂とか」本当に様々な手法が存在します。

 

しかしどの方法を取っても肝心要となってくるのがKHです。

 

例えば

「調節したのに数分で元のpH値に戻る」

「効果がありすぎて失敗」

「色々やったのに効果がない」

「安定しない」

「何故かお魚の調子が悪くなった」

などの問題はKH値が肝心要になっているかもしれません。

 

pH値ばかりに意識が行って、総合的に判断ができないと、解決できない無限ループに足を突っ込んでしまいますのでご注意ください。

※pH値は有害物質にも関わるため、水質ガイドをご覧下さい。

 

②pH値の安定にはKHが必須

そもそもKHは何か?と言うと・・・

pH値の緩衝作用(変化を緩和)をする物質です。

簡単に一言で説明すると、pH値の上下変化を抑える役割があると言う事です。

 

pH値が下がりすぎて失敗した方!

pH値上がりすぎて失敗した方!

pH値が安定出来ない方!

 

KH値が足りない事で急激なpH値の変化を起こしやすい環境たっだのかもしれません。

 

kH値の低い水は、pH値がフラフラしやすい環境といえます。

 

名称未設定 1
優柔不断なpHとしっかり者のkH

 

どんなpH値を目指すアクアリウムであっても、KH値はある一定の数値まで上昇させないと失敗します。

 

kH値は最低4°dKH

 

上記の画像で言うとKHちゃんが4人以上いないとpHちゃんが迷子になると言うイメージ。

(※あくまで、普通の飼育を目的とした場合の話です)

pH値の調節にはKHが不可欠で、pH調節=KH調節と言いたいくらい重要な役割を果たします。

 

さらに、kH値の低い(ない)飼育水に対し、pH上昇の要素やpH降下の要素を取り入れると、大幅にpH値が変化するリスクがあることを常に念頭に入れておきましょう!

 

③KHについて

はい、では、そもそもkHって?

KHを調節するにはどうすれば良いのか?

KHをあげる液剤も時には必要ですが。「時には」です。

液剤の場合使い方には、一長一短あり、時に「定まる」事が難しい場合も多く存在します。

なので

pHも、KHも、継続的に維持するのには一工夫必要なのです。

 

それがgHとCOに関係してきます。

 

この2つが根本的に必須でかつ、継続的に必須な項目となります。

 

つまり

pHの調節=KH、gH、COの調節

と言う事になります。

 

pHwo

 

本当にそれぞれの水槽で環境が異なるので、コレ!と言った数値をお伝えする事はできませんが。。。

おおよそは、gH値の約半分くらいがKH値になります。

例:gH値8°→KH値3~4°gH値20°→KH値8~10°

 

ズラリズラリとトントンとお話を進めましたが、端的に今回を纏めますと・・・。

 

・pH値の維持にはKHが必須。

・KHを生成するにはgHとCOが必須

 

この2点は絶対的に抑えておきましょう。

 

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次回

pHってそもそも何?知ってから何をすればいい?【pHを安定させるには?】③

内容案内:「【pH値の基礎知識②】安定とkH値」に引き続き、実際はどんな場合?こんな場合?どんな風に調節するの?見落としがちな水質に関与するあのツール。

 

お楽しみに~♪