観賞魚に最適なエサガイド～正しいエサの選び方/与え方

自然界の魚たちは、昆虫の幼虫やワーム、小さな甲殻類、植物や苔など様々な異なる食物から栄養を摂取しています。そのため、魚を水槽で飼育するときは色々な食物を与えてください。全てのセラフードは、生き物の食性と栄養を考えて作られています。

このサイトでは、それぞれの生き物に適した餌を魚種別に知ることが出来ます。主食（メインフード）として与える餌と副食（サブフード）に適した餌をバランスよく与えてください。

セラ社はトカゲや亀などの爬虫類フードを製造しています。しかし、それ以外の小動物（ウサギ・鳥など）の餌は製造していません。また、このページでは爬虫類のエサについては詳しく記載していませんので「爬虫類・小動物ガイド」をご覧ください。

原材料は持続供給が可能な自然食材のみ使用
セラ社は古くから観賞魚用飼料を作り続けています。そして、企業理念として使用する原材料の採取によって自然を破壊するような事がないように心がけています。

細かくすり潰して手間とコストを惜しまず製造
選び抜かれた高品質の原材料は、丁寧にすり潰され観賞魚用飼料に加工されています。同等の他のメーカーの製品よりも原材料を細かくすり潰しているため、他社の観賞魚用飼料よりも消化吸収に優れています。現在ラインナップの餌は８０％の高い消化率を実現しています。

飼育水の汚染を最小限にする努力
消化吸収に優れたセラフードは、生き物に豊富な栄養源を供給し確実に良質で少ない排泄物を促します。セラフードを給餌していれば、排泄物が良質で少ないため飼育水を長期にわたり綺麗に保つことが可能です。

自然から学ぶ餌作り
多くの生き物たちは自然界で４０種類以上の異なった栄養を摂取しています。様々な栄養素を取り込むことで、過酷な自然界での生存競争に勝ち残る力を得ます。そのため、セラ社は常に種類豊富なフードをラインナップしています。

同一の主原料からなぜ？
　　　　　　複数の製品に加工されているのか？
主食フードのseraビーパンは様々な形状に加工されています。フレーク状に形成したものがseraビーパンです。同一の原材料を顆粒形状にしたものがseraビット（英名：seraビーパグラン）、チップス形状にしたものがseraビーパチップスです。魚の食性や生息水域の違いを考慮して、それぞれ異なった形状に作られています。また、植物性フレークフードのseraフローラがタブレット形状に成型されたものがseraビフォルモです。seraＧＶＧミックスのタブレット形状に成型されたものがseraオーニップになります。

餌の量はボトルサイズに比例しません
seraＧＶＧミックスとseraオーニップは、同じ原材料から作られています。seraＧＶＧミックス２５０ｍｌとseraオーニップ１００ｍｌを比べると容器の大きいセラＧＶＧミックスの方がお得なように思われますが、どちらも６０ｇと変わらない内容量の餌です。フレークフードは水面に浮かび長時間魚が餌を食べている姿を見ることが出来るために十分に餌を与えていると思われがちですが、薄片のためグラムに換算すると思っているより少ない食事になりがちです。魚の成長をよく観察して十分な食事を与えてください。

水槽で飼育が可能な生き物は、淡水魚から海水魚まで様々です。淡水魚だけでも数百種類の魚から好みの魚を選ぶことができます。これら多くの魚には何の餌を与えるとよいのでしょうか？基本的には、飼育する生き物の食性を理解し適正な食事を与えることがとても重要です。また、観賞魚飼料は開封すると徐々に風味やビタミンが損なわれます。餌を購入する際は３～４ヵ月ほどで使い切るサイズの製品をお求めください。

生き物はそれぞれ異なった食べ物から栄養を摂取します。草食性の魚は水草や苔を好んで摂取し、肉食性の魚は小魚やエビなどを好んで摂取します。また、多くの魚は雑食性でどちらも食べています。飼育する魚の食性を調べて適切な食事を与えて下さい。

金魚は熱帯魚と比べて、タンパク質よりも消化
吸収に優れた炭水化物を必要とします。正しい食事は魚を健康に育成し、飼育水の汚染を最小限にします。

海水魚は熱帯魚と比べて、多くのミネラルや
ヨウ素を必要とします。正しい食事は魚を健康に育成し、飼育水の汚染を最小限にします。

魚の形をよく観察すると、それぞれの特徴からどの水深で餌を食べる魚なのか推測することが出来ます。魚は水面付近の上層で餌を食べる種類と中層を泳ぎ餌を食べる種類、水底で餌を食べる種類に分かれます。各製品ページにある右のアイコンを参考に、飼育している魚の食習慣に適した餌を与えて下さい。

上層に生息する魚は、背中が真っ直ぐで、口は上を向き、後方に背びれを持っています。代表的な魚はハチェットフィッシュです。水面に浮かぶタイプのフレークフードやＦＤフードがこれら上層で餌を食べる魚には最適です。

中層に生息する魚は、腹部と背中が丸く、前方に突き出た口を持っています。代表的な魚は多くのシクリッドやカラシン、バルブなどです。水面に浮かんだグラニュレイト（顆粒）フードを好んで食べます。また、seraオーニップなどの水槽の内面に張り付ける餌も喜んで食べます。さらに、魚種によって口の大きさや歯や喉の形状がそれぞれ異なります。これらの特徴を知ることで食事の好みが分かります。そして、多くの中層魚にはグラニュレイト（顆粒）フードが適しています。以下の図を参照にしてください。

低層に生息する魚は、平らな腹と下向きの口を持っています。代表的な魚は多くのナマズ（プレコやコリドラスなど）やローチなどです。タブレットフードやチップスフードはこれら低層魚に最適に作られています。

多くの熱帯魚は中層魚のため顆粒フードをお勧めします。しかし、魚たちは水草の陰で隠れているため食事姿を観賞することが出来ません。魚の可愛らしい食事姿を楽しむ為には、水面まで魚を呼ぶことのできるフレークフードや水槽のガラス面に張り付けて給餌することができるseraオーニップやseraスピルリナタブズをうまく活用してください。

ＦＤ（フリーズドライ）フードとは、水分を含んだ食用動物を急速凍結し乾燥させた観賞魚用飼料です。創立当初のセラ社は観賞魚用の冷凍飼料を製造販売していました。冷凍アカムシや冷凍ブラインシュリンプなどの冷凍餌は保存性が悪く製造過程において殆どが水分になります。冷凍餌の水分が水質汚染を招き水槽環境には適さないと判断した為、いち早くフリーズドライ製法の観賞魚用飼料の製造に移行しました。フリーズドライ製法の餌は水槽飼育の魚にとって最高のご馳走になります。

seraミクロンはあらゆる魚の稚魚に最適なパウダー状のスペシャルフードです。主原料はスピルリナとオキアミで、幼体を健康的に育てることが出来ます。また、オタマジャクシやブラインシュリンプの幼体の餌としても最適です。

魚たちの健康維持のためには、バランスの良い食事を与えることが大切です。水槽内で飼育をする魚には、飼育者が正しいバランスの食事を考えなければなりません。

炭水化物と脂肪は最も重要なエネルギー源ですが、過剰な摂取は肥満や内臓の損傷に繋がります。また、特に重要な栄養素の１つ不飽和脂肪酸は体内で生成することが出来ないために、食物から取り込まなければなりません。セラフードは多くの不飽和脂肪酸を含み、魚に必要な栄養を完璧に補います。

バラスト物質は植物や動物性食物から生み出されます。主に消化吸収を助け便秘等の症状を緩和します。長期間バラスト物質の低い食事を与えることは、魚の健康を維持することが出来ません。ディスカスの給餌において七面鳥や牛の心臓を主に作られたエサなどを主食として与えることはやめてください。

タンパク質は主に筋肉を作るために必要で、全ての魚たちのパワーの源になります。タンパク質は動物性と植物性があり、一般的には動物性タンパク質の方が早く取り込まれます。その為、肉食性の魚たちは短く真っ直ぐな腸を持ち、草食性の魚たちは長い螺旋状の腸をしています。

カルシウムなどのミネラル成分は骨の形成に不可欠です。また、色々な身体機能に作用し健康的な成長に欠かせません。

微量元素は体内の様々な機能を正常に機能させる酵素の働きに必須です。

ビタミンの欠乏は免疫力を低下させ病気に対する抵抗力を弱めます。過密飼育などの不適切な飼育方法や魚の輸送時などには、過剰なストレスが引き起こりより多くのビタミンが必要になります。高品質な餌を給餌する場合であっても、seraフィッシュタミンを使用してビタミンを強化してください。水槽で飼育している魚の健康を考えると非常に効果的で質の高い食事に変えることになります。１週間に１回は、ビタミンを餌に直接添加してビタミン補給をしましょう。

給餌の際、蓋を開けるたびに餌は光や空気に触れてしまいます。ビタミンや敏感な栄養素は、光や空気に触れると徐々に破壊されるため透明な袋は餌の梱包に向いていません。また、餌は開封後３ヵ月以内で使用することをお勧めします。３ヵ月以後は不足しがちなビタミンを補ってから給餌してください。

セラフードには魚の健康を促進するための選び抜かれた食材が含まれています。
病気に負けない体力作りがとても重要なことは、私たち人間も魚たちも同じである事を理解して下さい。

スピルリナはアフリカや中南米のアルカリ性の湖に自生する藻の仲間です。タンパク質やビタミン、ミネラルを豊富に含みます。特にカロテノイドの含有量が多く、魚本来の色合いを美しく成長させます。また細胞壁がないために消化吸収に優れています。

ヘマトコッカス藻にはアスタキサンチンと呼ばれるカロチノイドが多く含まれています。アスタキサンチンは抗酸化作用に優れているため、体内の活性酸素を抑え健康的な体にします。

エビによく似た甲殻類の仲間です。タンパク質やビタミンを多く含み、観賞魚の色揚げに効果があります。オキアミにもアスタキサンチンが含まれている為に、抗酸化作用に優れています。

栄養のバランスが良いセラフードは、魚を健康的に育成し免疫力を高めます。

セラフードに含まれるマンナンオリゴ糖（ＭＯＳ）は、魚の免疫力を確実に改善します。マンナンオリゴ糖はプレバイオティクスに属し、病原体の増殖を抑制します。免疫力を強化することで、病気に感染しない強い魚に育成することが出来ます。

セラ社の餌に対する考え方
ナチュラルアクアリウムを推奨するセラ社は、生き物の生態や生息環境を常に研究しています。生き物に負担を掛けず、飼育者が管理し易いアクアリウムを常に追及しています。餌はアクアリウムにおいてとても重要な要因をしめるため、特にこだわりをもって製品の開発を行っています。粗悪な餌の給餌は、魚にエネルギーを与えることなく、飼育水の悪化を招くため、上手に魚を飼育することが出来ません。餌の品質は、栄養面だけではなく、飼育水を汚さない事にも大きく関わります。飼育水のリン酸塩（ＰＯ₄）や硝酸塩（ＮＯ₃）が著しく高い場合は、餌を見直すことで改善される場合があります。

seraフレークメニュー＆seraグラニュレイトメニューは、４種類のフード（主食フード/植物性フード/パワーフード/色揚げフード）が内部の仕切りによりそれぞれ分かれて入っています。１つで毎回異なった食事を与えることが出来ます。赤い上蓋を回すことで４種類の異なったエサを直接手で触れることなく給餌することが可能です。

浮遊性の餌を沈下する餌に変える方法
餌に含まれる空気を無くすことで沈下する餌にします。また、顆粒フードなどは水分を含み柔らかくなります。下記図や動画を参考に、針の付いていない注射器（約５０ｍｌ）を利用してお試しください。

この動画を見本にみんなでやってみよう！
複数匹の魚を一緒に飼育している場合、浮遊性の餌だけでは警戒心の高い魚にまで餌が行き渡りません。そんな時には飼育者のひと工夫が必要になります。

長期間水槽の面倒を見れずに、他人に管理をお願いする時には注意が必要です。餌の与えすぎによる、水質の悪化を招く危険があるからです。長期間の管理を他人に任せる時には、日付ごとに分けた適切な量の餌を準備してください。そして、水槽にあなたの電話番号と行きつけのアクアショップの連絡先を書き記すことをお勧めします。長期留守の間は１日おきの給餌に変更すると安心です。

長期間の留守や不在の際の昼間の給餌に自動給餌器の使用をお勧めします。自動給餌器のseraフィードＡプラスは、タイマーをセットすることで１日に１～６回自動的に餌を与えることが可能です。１日に少量づつ複数回に分けて食事が必要な稚魚の育成にも適しています。事前に１週間程テストして適量が正しく給餌されることを確認してから使用してください。

seraホリデーは、数日間の休暇などで水槽の面倒を見られない時の給餌に最適です。休暇中に自動給餌器や他人に餌の世話を頼めない場合は、本品を利用してください。

魚も私たち人間も、生きるためには食物を摂取しなければなりません。健康を維持する為には、バランスの取れた食事が重要です。私たち飼育者がペットに対して正しい餌を選ばなければ、ペットの健康は守ることが出来ません。