餌の基礎を再確認②【どんな働きかけなのか?専用食って??】

2018.12.26

前回に引き続き「餌の基礎を再確認」していきたいと思います!

前回は生きる事に必要な栄養を学びました。

前回の記事はコチラ

今回は「どんな働きかけなのか?専用食って何?」です。

ここからは、魚ではなく、人に例える事で、少しでも、身近な感覚になって頂きたいと思います。

皆様、ダイエットなどで、ボディメイクをした経験はありますか?その究極を分かりやすく例えるとボディビルダーなんかはイメージ付きやすく感じますね。

この時、キーポイントとなるのが、筋トレの他に食事となる栄養的な要素がより、その効果を発揮する事になります。

ボディビルダーさんは、よく知られるプロテインや鳥胸肉、卵などを多く食べ、良質なたんぱく質(エネルギー)を体に取り入れます。

そぅする事で、筋肉へのアプローチを強化し続け、ボディビルダーとしてマッチョな体を作っています。

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しかし、これだけ聞くと、彼らボディビルダーさんは、非常に偏った食事だと感じませんか?たんぱく質(エネルギー)ばかり。

(実際のボディビルダーさんは、サプリメント等を活用していると思いますが、ここではイメージの例えを伝えたい限りです)

ある種、栄養的な偏りによって、ある条件に向かわせる働きを利用した食事方法です。

ボディビルダーさんの場合、条件となるのが、筋肉へのアプローチに特化しています。

さて、ボディビルダーさんはこの食事で「死ぬことはなく」「生きていけます」そして、食事の傾向としては「筋肉へのアプローチに特化」されています。

同じように考えて頂くとお魚はいかがでしょうか?

パワーの源、三大栄養がありさえすれば、「死ぬことはありえません」

例えば

Q.ディスカス専用のフードをコリドラスが食べてしまいます。害はありますか??

と聞かれれば

A.害は勿論、ありませんよ。

となります。

人で例えるとこんな感じ↓

Q.プロテインはボディビルダーさんが飲む物ですが、普通の私が飲んだら害がありますか??

答えとしては

A.運動をしない場合で、飲み続けると太る傾向にはなりますが、害がある物ではありませんよ

こんな感じかと思います。

お魚には、種類の特性と言う条件が必須条件になります。

例えば、草食傾向のお魚に肉食傾向のフードを与えても、死ぬことはありませんが、サポートはしきれません。

例えば、ディスカスレッドを青いディスカスに与えたからと言って、そのディスカスが赤くなる事はありませんし、青を強調させるサポートもしきれません。

専用食と言うのは、その種類が特に必要とする栄養バランスに特化して作った餌であり、その特性をより活かす傾向を作り出す食育であると言えます。

その効果は体の内側からのアプローチになるため、続ける事で絶大な効果になります。

セラでは、内側からのアプローチに加え、外側(環境=水質)からのアプローチで生き物と飼い主様をサポートするメーカーです。

今一度、皆様の飼育するお魚にはどんな風になってもらいたいのか?を考えて見て下さい。

「ブリーダーだからブリード出来る体作り!」

なのか

「一般的な飼育なので、普通に健全でいてくれればいい」

なのか

「カラーバリエーションを楽しむのでカラーは絶対的にあげる!」

なのか・・・

それぞれに、それぞれの「特性」が必須かと思いますが、その特性に合った餌のチョイスをした方が良いかと思います。

そういった意味を含むものが「専用食」と呼ばれるものになりますね。

専用食の効能を、いくつかご紹介したいと思います。

グッピーの専用食はグッピーグランです。

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こちらの専用食とての特化される効能として

「とにかく出産で消費されてしまうエネルギーを効率よく吸収させて、虚弱体質にしないサポートをする事」

その他、グッピーは草食寄りの生き物でもあるため、植物性の栄養素が沢山入っています。

早川の助言「出産準備、出産後の栄養素足りていますでしょうか?出産に支障が出ている場合は要注意ですよ!専用食で賄っていかないとダメな状態ではないですか??」

 

プレコの専用食はキャットフィッシュチップスです。

sera キャットフィッシュチップス

特化される効能は

「ガリガリと削る食べ方へのアプローチと強固な体作り」

です。

早川の助言「プレコって、わりかし激流な場所にいて、必死に木にくっついてるよ、木をガリガリ食べてめくって、それを栄養にする事ができるんです。あ、体がそもそも木みたいだもんね、太れないプレコさんには、何かが足りない?多分それって、木の栄養素が足りないのかも???もしくは、餌の量とエネルギー消費量のバランスがおかしかも・・・」

 

ベタの専用食はベタグランです。

sera ベタグラン

特化された効能は

「より健康的に美しく!」

早川の助言「尻尾やヒレが美しいのでしょ?ケアしないで、美しさは保てないのですよ。ケア+保護で最強の美しさを手にいれませんか?美を追求する事は健康を考える事に似ています。美しいだけで、健康でなければその命は短いのですよ。是非、内側からの美しさを」

こんな感じです。

お魚全員が必要としている生きる事に必要な栄養素は殆ど変化はありませんが、ある特定の種類には特別なご飯が必要になる時があると言う事でございます。

さて、ここで疑問となるのは

「特化する効能は求めていない時」

ですよね。

例えばこんな事がよくあるパターン。

「お店や情報では肉食だから肉=アカムシやハンバーグしか食べれない、食べられない」

と勘違いされる方が多くいますが、正直な話をすると、それは「ボディビルダーを目指す」食べ方な気がしています。

最初から「専用食」しかダメだと思い込んでいる飼育者の方は多く居ると思います。

※勿論、それが悪い事ではありません。飼育者さんの目的がお店さんと同一なら良いのです。

しかし「普通の飼育」とは少し違いますので、飼育者さんの目的と一致しないのであれば、それは「ミスチョイス」かもしれません。

専用食に今回はクローズアップしていますが、「基本食」と言うものもあります。これはお魚全員が必要なご飯と言う事で基本食は、どの魚が食べても問題がありません。

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そう考えると、基本食を視野に入れても問題はないのです。

例えば、ディスカスにはディスカスフードと思っているかもしれませんが、弊社で言う所の基本食であるビーパンビットでもなんら、問題はありません。

そして、気にするべき所は食性だけになります。ディスカスは肉食寄りだと思いますが、それであれば、イトミミズや、アカムシミジンコを副食として与える事で満足できる普通の食事は手に入れられます。

お魚を観察したときに

「これしか食べない」

と見る事より

「この子に、本当に必要なのは何か?」

を考えた方が、解決は迅速かもしれません。

もっと言うと

「そんな偏った餌の世界(川や海)で生きている生き物なのか?」

を考えるとわかりやすいかもしれません。まさか・・・

「川にはアカムシしかいないでしょ、いやいや、馬肉しか川には落ちていませんから!」

なんて事にはなりませんよね????

「専用食」=絶対に良いものだから専用食にする!

と愛情を注ぐことは素晴らしいし、推奨します。

しかし、安易に「専用食」が絶対的に良いものである。

と考えてしまうと、思わぬ所で落とし穴があったりします。

※セラ製品はこうした問題に考慮されたフードですので、あまり心配はないのですが。

カロテンやカロチンは実は消化には悪く、吸収をするには、他のミネラルやビタミンが重要であり、単純なカロテンばかりの餌だけでは便秘の原因にもなりかねない事とか・・・

肉食だからと言って、肉ばかりでいると、腸内フローラが減って行く事だとか・・・

沢山食べる魚だからと言って、与えすぎていると肥満になったり、突然食べなくなる事になったりとか・・・(休餌日を作ってくださいね)

挙げていくとキリがないのです。

ただ知っていて欲しいのは

ご飯には、沢山の選択肢が必要な事

を念頭に選ばれてはいかがでしょうか?

 

※セラはマニアックな層からファミリー層まで様々な方から愛用されていますが、セラ製品はファミリー層向けにつくられており、使う事で簡単に健全な飼育をする事を目的の一つとしています。その中から各ショップ様がセレクトされた、セラ製品を棚におき、販売しています。時に専用食のみであったり、基本食だけであったりとありますが、本来は知識があるから、チョイスが出来るのであって、知識が浅いのであれば、メーカー統一や、基本食をベースに考える事が望ましいのです・・・。

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ショップ様の数がどんどん減っていっている日本のアクアリウム。

ご自分の生き物は飼い主である飼育者様自身が守る時代に突入しているかもしれません。