イソギンチャクの種類と飼育【海水】【アクアリウム】【毒性】

2021.8.15

00海水魚で人気のクマノミ!

そして、クマノミの飼育を始めると・・・

どうしてもイソギンチャクを飼育したくなりますよね(*´▽`*)

そこで、、、、

 

「イソギンチャクについて」

 

イソギンチャクは様々な種類が存在します。

しかし、アクアリウムで流通する種類は限られます。

 

基本的には、

★毒性が比較的弱い種類

★クマノミと共生する種類

★見た目が美しい種類

など、一般的には下記の種類が多く販売されています。

 


シライトイソギンチャク

シライト

 

一番ポピュラーですが、お店などでは「オオサンゴイソギンチャク」「マチバリイソギンチャク」「」アジサイイソギンチャク」「キッカイソギンチャク」「」シマキッカイソギンチャク」「チクビイソギンチャク」「ジュズダマイソギンチャク」なども

シライトイソギンチャクとして売られている場合があります!

 

【豆知識】

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本来のシライトイソギンチャクは岩礁(岩の隙間)にくっ付いていますが、前述の通り、アクアリウム流通のシライトは様々な種類を総称し、砂地に生息する種類も含まれるため、必ずしも岩にくっ付くとは限りません。

 


センジュイソギンチャク

センジュ

 

カクレクマノミが共生する事から人気がありますが、売られているサイズはやや大きく、水槽の全面ガラスなどにくっ付いてしまうイソギンチャクです。触手の毒も気にしなければなりません。

 

【豆知識】

水流と光を好むため、水面付近のガラス面にくっ付きます。水槽内に岩で凸型の山を作り、その頂きに水流を当て、スポットライトを山頂にあてることで、凸型の頂上に留まることがありますので参考にしてみてください。

※絶対条件ではありませんので・・・

 


ハタゴイソギンチャク

ハタゴ

 

カクレクマノミが好み、更に、多くのカラーバリエーションが魅力的なイソギンチャクです。緑色や紫、ピンク色した個体もあり、人気のイソギンチャクです。

 

【豆知識】

飼育難易度はやや高く、触手に手が触れると、クラゲに刺されたように痛みと痒みが数日続くこともありますのでご注意ください。

 


イボハタゴイソギンチャク

このイソギンチャクは、クマノミやトウアカクマノミが好んで入ります。やや大きな個体が流通し、触手の毒性が強い種類です。

 

【豆知識】

触手の粘着力が強く、一度触ってしまうとなかなかとれません。イソギンチャクを素手で触ることはお勧めしません。ゴム手袋をするか、やむを得ず触る際は手のひらで触り、手の甲には触手が触れないように注意することをお勧めします。

 


サンゴイソギンチャク

イボハタゴ

 

岩の窪みに活着し、触手の刺胞毒も弱く、比較的飼育が容易な種類です。このイソギンチャクは分裂することで増え、水槽内でも容易に増やすことが可能です。

※2021年夏、弊社水槽内でも分裂して増えました(*´▽`*)

 

【豆知識】

主にクマノミやハマクマノミ、スパインチークアネモネが宿主として入ります。残念ながらカクレクマノミは入りませんが入門種として最適だと思います。

なによりも痛くない!!痒くなり難い!!

 

その他にも、LT(ロングテンタクル)イソギンチャクやタマイタダキイソギンチャク、スナギンチャクなどがいます。

 


さて、前述より

 

クマノミは種類によって好むイソギンチャクが異なります。

触手の毒が厄介な種類がいます。

岩の窪み!砂地!好む場所が異なります。

 

先ずは、この3点を念頭に飼育にチャレンジしてください。

 

クマノミとイソギンチャクに興味のある方は

↓↓

TBSブリタニカ クマノミガイドブック

お勧めですよ!

 

セラとは関係ありませんが、愛読書なのでご紹介します。

 


追記:

飼育方法は種類によって異なりますが簡単に・・・

 

水質

お魚よりもデリケートです。

高水温危険、硝酸塩も気にしてください!

出来れば、サンゴ専用の少し高価な人工海水をお勧めします。

 

サンゴ同様に、体内にやどる褐虫藻の光合成のために光が必要です。

そのため、サンゴ育成レベルの照明は必要になります。

褐虫藻が元気になることで、真っ白な個体がやがて褐色になる事がありますが、本来の色彩に戻った可能性があります。

 

大まかには、細くて長い触手のイソギンチャクはプランクトン、太くて短い触手のイソギンチャクは動物を捕食します。更に、海水中の有機物を摂取し、体内の褐虫藻の光合成産物の一部を栄養源としています。

よって、コーラリキッドやミクロンなどが必要な場合もあります。

クマノミが人工飼料を運んだりもします。

また、クマノミの排泄物なども栄養源として取り込まれます。

 

環境

イソギンチャクは岩にくっ付くタイプ、砂地に生息するタイプに分かれます。

飼育する種類に合わせて環境を整えてください。

 

諸注意

多くの種類は、ヒラヒラした触手に毒を持っています。

中には「痛っ!」では済まない種類もいますので注意してください。

 

そして、自由に動き回るため、水槽内の吸い込み口やヒーターには注意してください。

 

また、☆になってしまうと・・・

ドロドロに溶けて、水を汚します!!

すごい事になります!

 


 

クマノミとイソギンチャクの共生は非常に神秘的です。

気軽に飼育できる生き物ではありませんが・・・

 

是非、参考にしながら楽しんでチャレンジしてみてください。