
目次:
>FDアカムシ Nature
>FDイトミミズ Nature
>FDミジンコ Nature
>FDブラインシュリンプ Nature
>FDクリル Nature
>FDミックスパー Nature
■最後に

観賞魚用の飼料(エサ)は、多くの種類が販売されています。
一般的には、多くの原材料を加工した配合飼料がベースとなります。
これら配合飼料は、魚の食性に合わせ栄養や形状が異なります。
例えば、上層魚に最適なフレークフードや中層魚に最適な顆粒フード、低層魚に最適なタブレットフードのように、様々な形状に作られています。
更に、草食性の魚類には、海藻やスピルリナなどの植物性の栄養が多く作られています。肉食性の魚類には、クリルやヨコエビなどの動物性の栄養が多く含まれていることが特徴です。
【配合飼料】
配合飼料は、一番目にする乾燥フードです。
観賞魚に最適なご飯として、優先してお選びください。

★魚に必要な栄養がバランスよく配合されている
★魚の食性に合わせて異なる形状に作られている
配合飼料以外には、下記の様なエサも販売されています。
【生餌】
生餌とは、金魚、コオロギ、ミルワーム、イトメ、イサザアミ、ブラインシュリンプなどの生きた状態の生き物がエサとして販売されています。
【冷凍エサ】
冷凍エサとは、ワカサギ、コオロギ、イトミミズ、アカムシ、ブラインシュリンプなどを冷凍した状態でエサとして販売されています。
【乾燥エサ】
乾燥エサとは、イワシ、クリル、アカムシ、ミジンコ、ブラインシュリンプなどを乾燥した状態でエサとして販売されています。
SERAフードのFD(フリーズドライ)シリーズが該当します!
自然動物を生きたまま観賞魚のエサとして販売しているものが「生餌」で、その生き物を冷凍加工したものが「冷凍エサ」、乾燥させたものが「乾燥エサ」ということです。
生餌、冷凍エサ、乾燥エサには、それぞれの使用目的に合わせてご使用ください。
それぞれのメリットとデメリットについて考えましょう。
生餌は、嗜好性が高い事がメリットです。
飼育する観賞魚の多くは、自然界で生きた生き物を捕食対象として認識しています。
その為、捕獲後間もない観賞魚や完全に生きた物しか食さない観賞魚には、これら生餌の給餌が必要になります。
しかし、生餌を与える際には細心の注意が必要です。
生餌を給餌する為には、メイン水槽とは別に生き物の飼育スペースを確保しなければなりません。当然、必要に応じてその都度購入する事も出来ますが、いつでも同じ品質の安全な生餌が入手できるとは限りません。
そして一番気にして欲しい事は「安全性」と「水質汚染」です。
生餌は、滅菌処理や寄生虫駆除が行われていません。
これら、生餌自体に寄生虫がいた場合や病気に感染している場合、二次感染のリスクがあることに注意しなければなりません。
さらに、生餌は決して消化に良い食べ物ではないことにも配慮してください。
確実に消化されていない食物は、排泄物の質が悪く飼育水を汚します。また、排泄された便から他の魚へ感染することもありますので細心の注意が必要です。
ブリーダーやお店のように、頻繁にお水を交換し、病気の対処が可能であれば良いのですが、生餌の給餌は簡単な事ではありません。よく食べるからといって、頻繁に生餌を給餌する事は病気の発症リスクが高まる事に注意しましょう。
冷凍エサは、保存し易く、嗜好性が高い事がメリットです。
ご家庭にある冷凍庫に保存する事が可能で、多くの製品は必要な分だけ小分けで取り出すことができます。
しかし、冷凍エサも良い事ばかりではありません。
冷凍エサは、生きた生物を冷凍する事により滅菌および寄生虫のリスクを大幅に軽減出来ます。
ここで気にして欲しい事は、冷凍された水の部分です!
これら冷凍エサの大半は、水です!!!!
見た目ほど、エサ自体の質量が決して多くありません。
そして、解凍された水の部分が綺麗な水とは限らない事に注意しましょう。
<乾燥FDアカムシと冷凍アカムシの比較>

<乾燥FDブラインシュリンプと冷凍ブラインシュリンプの比較>

冷凍エサを使用する際は、使用方法をよく確認し、解凍した後に、解凍時に排出されたドリップ液は水槽に入れないよう、エサだけを給餌することをお勧めします。
仮に、フローズンブロックのまま、水槽へ給餌する場合は、給餌後に飼育水を交換することも検討してください。
乾燥エサは、長期保存がし易く、生餌や冷凍エサよりも安全です。
デメリットは嗜好性ですが、生餌や冷凍エサと比べると少々劣りますが、多くの観賞魚は好んで食べます。
安全に考慮したエサが乾燥エサです。
SERA社は、もともと生きたアカムシや冷凍のアカムシを販売していた会社です。しかし、閉鎖された水槽という環境において、水質汚染や感染症のリスクを懸念して、乾燥フードに移行した経緯があります。
SERAの乾燥アカムシや乾燥ミジンコなどは、フリーズドライ製法によって安全性は勿論の事、風味や栄養を損なわず給餌出来るフードとして提供しています。
また、乾燥したナチュラル動物飼料は、毎日毎回与える食事ではなく、食間のおやつ的なご馳走として週に数回程を目安にすることをお勧めします。
これは、生きた食物だけでは偏った栄養しか取り込むことが出来ないからです。メインの主食には、栄養バランスの良い配合飼料を給餌する事で、健康的な育成が叶う事を意味しています。
セラ社のFD(フリーズドライ)製法の乾燥フードは、人工着色料と防腐剤不使用の天然動物100%のナチュラルフードです。綺麗な水域で採取された原材料をフリーズドライ加工しています。
FDシリーズの「アカムシ」「イトミミズ」「ミジンコ」「クリル」「ブラインシュリンプ」は、それぞれ使い分けることをお勧めします。
例えば、魚種によって・・・
例えば、目的によって・・・

ナチュラルな原材料を加工しているFDフードは、どれも同じように思えますが、飼育している魚種や目的によって使い分けましょう。
下記に、それぞれの特徴を記載しますので参考にしてみて下さい。
また、FDフードの給餌は、食間のおやつ的なご馳走として少量給餌してください。
>FDアカムシ Nature
・好き嫌いの激しい気難しい魚や肉食魚に最適です。
・高タンパク質のパワーフードです。
・やや消化に負担がかかる食物です。
・アフリカンシクリッドのトロフェウス属には与えないでください。
>FDイトミミズ Nature
・タンパク質が豊富で成長を促進します。
・病気やストレスで衰弱した魚の回復に最適です。
・やや消化に負担がかかる食物です。
・コリドラスや金魚にもお勧めです。
>FDミジンコ Nature
・ミネラル、繊維が豊富です。
・産卵の準備と代謝を刺激します。
・腸を刺激して消化の働きを活性化します。
>FDブラインシュリンプ Nature
・タンパク質、脂肪、粗繊維をバランスよく含んでいます。
・カロチンが多く含まれ、色揚げ効果と免疫力向上に適しています。
・嗜好性が高く、稚魚や海水魚にお勧めです。
>FDクリル Nature
・高栄養化のオキアミが原材料です。
・良質なタンパク質とアスタキサンチンの含有量が高いです。
・活力の強化、自然な体色を促進します。
・大きな淡水魚や海水魚にお勧めです。
>FDミックスパー Nature
・イトミミズ&ミジンコ&アカムシ&クリルのMIXフードです。
・色々な魚を飼育しているコミュニティ水槽にお勧めです。
・アフリカンシクリッドのトロフェウス属には、与えないでください。
FDシリーズは、フリーズドライ加工されているために沈みません。
給餌前に、飼育水を少量汲み取り、十分水分を含ませれば沈みます。しかし、それでも浮かんでしまい、特に低層魚などには給餌しにくい場合があります。
FDフードを確実に沈ませるための手法を紹介します。
動物性フードだけでは、ビタミン不足になりがちです。
そのため、配合飼料を取り混ぜた食事を考えましょう。
しかし、配合飼料をよく食べていても、ビタミン不足は引き起こります。
これは、閉鎖的な小さな水槽では、環境の変化や同居の生き物からのストレスによってビタミンを多く消費するからです。
ビタミン不足は、様々な欠損症や病気にかかりやすくなります。
そこで!!!!
フリーズドライ加工した乾燥エサを上手に使う裏技を紹介します。
FDシリーズは、乾燥フードのため水分を良く吸収します。
給餌前に、液体のフィッシュタミンを滴下してビタミンを餌に染み込ませてください。
フィッシュタミンが染み込んだエサは、ビタミン強化の特別なご飯に変わります。
生餌、冷凍エサ、乾燥エサはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
それぞれの特徴を知る事で最適な食事をメイキングしましょう。
嗜好性:(高い>低い)
生餌 > 冷凍エサ > 乾燥エサ
安全性:(高い>低い)
乾燥エサ > 冷凍エサ > 生餌
餌は目的に応じて使い分けることが大切です。
エサ食いの悪い個体や魚食性の魚には、生餌や冷凍エサが最適ですが・・・
生餌や冷凍エサを与える場合、感染症や水質汚染に注意が必要です。
よく食べるからという理由だけで、安易に生餌や冷凍エサを給餌して病気になるケースが後を絶ちません。
これは、私たち人間に例えると・・・・
レアステーキ、レバ刺し、生牡蠣、お刺身みたいな感じでしょうか!
安全性の担保が確証されている生餌や冷凍エサをご使用ください。
SERA社は、嗜好性だけにフォーカスすることなく、魚の健康と安全性を考えたフード作りに拘っています。
本記事が、悩める飼育者様のヒントになる事を願います。
生餌や冷凍エサを否定しているのではなく、デメリットを知ったうえで最適なエサ選び方や最適な使用方法に辿り着くことを願います。
そして、是非、SERAのFDシリーズもお試し頂ければ幸いです。
魚の健康維持は飼育者次第です。
We Love Fish





















