【新規制】アメリカザリガニ!ミドリガメ!捨てないで

2023.6.5

2023年6月1日より、新たに特定外来種が追加されました!

在来種を守り、日本の自然環境を守るための取り組みです。

 

目次:

<外来種と在来種>

<どうしても飼いきれなくなった時の対処法>

<ペットの飼育を見直そう>

<最後に~>

 


 

<外来種と在来種>

兼ねてより、海外から輸入される外来種と日本固有の在来種について物議されてきています。

 

簡単に説明すると・・・

海外の生き物が日本の河川に「住み着き」「増えて」います。1つの原因として「ペットとして輸入され、飼いきれなくなった生き物が河川に放流(捨てられ)」されていることが問題になっています!

 

これまで問題とされてきた!!!

★アメリカザリガニ

★アカミミガメ(ミドリガメ)

これら生き物の規制が始まります。

 

特定外来生物に追加され、その中でも「条件付特定外来生物」の分類に指定されます。これにより、規制や厳罰も従来より厳しいものになりますので注意が必要です。

 

厳罰!!!!

もしかすると

3年以下の懲役又は300万円以下の罰金!

 

ここで注意して頂きたいことは・・・

輸入業者や卸業者、小売販売業者は当然ですが・・・

一般飼育者様も無関係ではありません。

 

ここからはペットショップや一般家庭で注意する事をあげてみます。

 

①売買禁止

  • 川や池などで捕まえ、販売することは出来ません!
  • ブリードして増やした個体の販売も出来ません!

 

②放流禁止

  • 飼育していた個体を自然に放流することは出来ません!
  • 捕獲した個体を採取場所と異なる場所に逃がすことは出来ません!

 

③頒布禁止

  • 無償でも、多くの人へ拡散する事は出来ません!
  • お祭りの景品やイベントでの配布は出来ません!

 

野外捕獲、キャッチ&リリース(元々いた場所へ)は、OK!

一般飼育、捕獲して家で飼育する事は、OK!

無償譲渡は、条件次第で、OK!

 

 

基本的にはこんな感じです。

詳細は環境省のページの参考にして下さいね。

↓↓↓

https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html

 


 

<どうしても飼いきれなくなった時の対処法>

 

〇〇禁止!〇〇禁止!・・・はさておき

 

本当は、画像ポスターの「捨てないで」より強化した方が良いと思う事がございます。

それは、ポスター下部に小さく書かれている所。

↓↓↓

 

 

放流させない為には、何が必要なのか!!

 

 

日本観賞魚振興事業協同組合

JOFa(Japan Ornamental Fish Association)は、観賞魚及び観賞魚関連用品の販売、並びに、それに関連する業務に携わる事業者が組合員となり観賞魚飼育の振興・普及を目的とする事業に取り組む組合です。

JOFaは、多くの観賞魚が尚も自然に投棄されている現実を考慮すし、防止策のひとつとして「飼いきれなくなった生体の引き取り業務」を行っています。

 

観賞魚引き取りシステム

↑↑賛助企業によって飼いきれなくなった生き物の引き取りを行っています。

 

ショップで引取りが出来ない場合は、本事業に賛同している当組合・組合員であります生体卸業者(以下、生体問屋)がそれらの生体の受け入れを”基本ルール”にのっとり行います。依頼を受けた生体問屋が該当魚の供給元であるか又そうでは無いかを問わず、例外無く引受けをするといった内容であります。

 

実は、生き物の販売店であるペットショップオーナー様がこの情報を知らない可能性があります。

当然、全ての小売業者様が日本観賞魚振興事業協同組合に属している訳でもなく、全ての卸問屋様が啓蒙している訳でもないからです。

 

情報自体の認知が非常に遅れている状態です。

↓↓↓

http://www.jafa-net.org/notice/

 

一度、飼育した可愛いペットは、最後まで責任をもって飼育してあげてください。でも、やむを得ず!どうしても!飼育が困難になった場合は「日本観賞魚振興事業協同組合JOFa」のHPに従って引き取ってもらいましょう。

セラジャパンは日本観賞魚振興事業協同組合の組合員です。しかし、生物の取り扱いが無いため、生き物をお引き取りすることが出来ません。最寄りの生体問屋様に電話して現状をご説明の上、ご相談ください。

 

河川への放流(捨てる)は止めましょう!

 


 

<ペットの飼育を見直そう>

 

さてさて、ここからが本題です。

「ルールが敷かれた」「引き取りの対処法」だけでは終われませんww

 

環境省のホームページでも何回か出てくるワード

飼育する際には

個体の一生を飼育できるかどうか

よく考えてから飼育して下さい。

 

これが最も重要で最も効果のある事です。健全で正しい飼育を行うために、1番大切で重要な事だと思っています。

 

例えば、

  • 水槽が安全に置けるのかどうか?
  • 飼育費用がいくらかかるのか?
  • 魚を飼育するにはどんな環境が必要か?
  • どれぐらい大きくなるのか?
  • どれくらい生きるのか?
  • 何をどれぐらい食べるのか?
  • 魚が繁殖し、増えたらどうするのか?
  • 魚が病気になったらどうするのか?
  • 家を留守に出来るのかどうか?
  • 継続してお世話が出来るのか?

 

考えだしたら切りがありませんが「飼育」とは長期にわたり、生き物と共生していくと言うことです。それなりの責任を持ちながら生き物の命に向き合う事が飼育です。「知らなかった」では済まされない様な事も多くあります。

 

「飼育」は「命を預かる行為」です!

「無責任な飼育放棄」は環境を壊します!

 

ペットの飼育とは、

愛情を注ぎ、ペットの幸せに寄り添うこと!

 

近年、アクアリウムやテラリウムはとても多様化しています。

知らず知らずに「インテリアアクアリウム」「園芸アクアリウム」や「実験アクアリウム」「養殖ブリードアクアリウム」に向かい、生き物の幸せを優先できない飼育に向かってしまっているケースが発生しています。

 

インテリアだから、不要になったら捨てる!

園芸だから、ペットとして考えられない!

研究実験だから、失敗したらやり直す!

繁殖目的だから、増えたら捨てる!

 

趣味嗜好は、人それぞれに異なりますが、アクアリウムをペットホビーと考えるならば、前述のような飼育とは切り離して考えなければなりません。

 

セラジャパンは、

ドイツ思考のナチュラルアクアリウムを推奨しています。

 

飼育する生き物が野生下で生きていた環境を飼育者が再現し、生き物のストレスを最小限にとどめ、最適な生きる環境を構築する事、これらをサポートする飼育こそ、飼育者の責任であり、健全な飼育と考えています。

 


 

<最後に~>

 

今回話題になっています、アカミミ亀の平均寿命は何十年ですよ!
猫や犬より長い飼育期間になる可能性は十分にある生き物です。
下手したら、自分の世代を超えて、託せる方を探さないとならない可能性も大いにあります。

本当にその子の一生を見れるでしょうか??

 

例えば、プラティやメダカ、グッピーは繁殖しやすく、直ぐに多頭飼育になり、飼育崩壊を起こすかもしれません。また、知らずに大型魚を飼育すると、水槽が狭くなり、可哀想な飼育環境になってしまうことがあります。また、クラゲやサメなど、一般的な飼育に不向きな生き物は、特殊な設備や飼育方法を使用として、簡単に飼育する事はできません。

 

「生かすことは出来ても」「幸せな飼育が出来ない」という環境により、次第に飼うことが困難になり飼育を放棄し、野外へペットを放流する方が後を絶たないのが現実なのです。

 

飼育後の「知らなった!」「思わなかった!」を無くすためには、販売業者側の責任が大きいものだと考えます。でも、飼育者も飼育前にしっかりと学ぶ必要があることをご理解ください。

 

未来に向けてアクアリウムを楽しむ為にも、そして、日本固有の在来種を未来に残すためにも、携るすべての人々のチョットした配慮や優しさが大きな力になります。

 

  1. 飼育前に勉強する
  2. 無理して買わない
  3. 安易に飼わない
  4. 最後まで責任を持つ
  5. 自然に戻さない!捨てない!

 

◆アメリカザリガニ&ミドリガメのQ&A◆

 

Q1,今現在飼育していますが、何をしらた良いですか?
A1,一般家庭での飼育には、特に手続き等は必要ありません。最後まで責任をもって飼育しましょう。

 

Q2,友人から無償でザリガニを引き取ろうと思いますが、必要な手続きはありますか?
A2,ご友人、ご本人共に一般家庭間での譲渡であれば、特に必要な手続きはありません。

 

Q3,川や池で捕獲しても良いの?
A3,捕獲自体は問題ありません。

 

Q4,捕獲した生物を家に持ち帰っていいの?
A4,一般家庭への持ち帰りはOKですが、持ち帰った後に野外へ放す行為は違法です。最後まで飼育して下さい。また、一般家庭では無く、販売目的や、頒布の目的で元に居た場所から移動する場合は許可が必要です。

 

Q5,捕獲したザリガニをそのままその場所に戻すのはいいの?
A5,規制対象ではありませんので、問題ありません。キャッチ&リリースしてください。

 

 

この記事を最後までご覧いただきました皆様に感謝申し上げます。

そして、ペット飼育を通じて、日本在来の生き物や日本の美しい河川について考えていきましょう。