塩素除去?カルキ抜き?
アクアリウムを始めると最初に気になる「カルキ」
「カルキ」は塩素という認識ですね。
「カルキ抜き」しないと魚が死んでしまう!
アクアリウムでは水道水の塩素を確実に除去することが大切です。
<豆知識>
カルキは次亜塩素酸カルシウムで化学式では【Ca(ClO)2】
塩素は塩素で化学式では【Cl】
水道水の殺菌には、次亜塩素酸カルシウムや次亜塩素酸ナトリウム、液化塩素などが使用され、必ずしも水道水にカルキがあるとは言えません。
簡単に言うと、塩素とカルシウムが合体したものがカルキで固形物質だから「カルキ抜き」は正しくありません。
カルキが水に溶けて、水中に残留する塩素を無くす「塩素抜き」と言う事です。
脱線しましたが、本題に入ります(*´▽`*)
水道水の塩素を除去する製品は沢山あります。
でわ!
塩素を無くすためには、何を使用すればいいのでしょう?
お問い合わせの多い事例を参考に説明して行きます。
① カルキ抜き!何を使う?
②アクアチューナーはエビに有害?無害?
③アクアチューナーの効能って何?
先ずは「カルキ抜き!何を使う?」についてご説明します。
セラ製品にはアクタンとアクアチューナーという塩素除去剤があります。
とてもよく似ていますが、効果が多少異なります。
■アクタンとアクアチューナーの効果
どちらも水中の塩素を除去します!!!
しかし、使用目的が異なるのです。
★アクタンは、水道水を飼育水に調整する製品
★アクアチューナーは、危険を瞬時に回避する製品
一般的には、アクアリウムで使用する水道水の中和剤としては、 アクタンをお勧めします。
塩素・重金属の無害化に加え、エラや粘膜の保護やストレスケアなど効果があるからです。
アクアチューナーには、粘膜保護やストレスケアの効果はありません。
★水道水の中和にはアクタン!
しかし、多くのアクアリストは、アクアチューナーの即効性に心揺さぶられ、水道水の中和に アクアチューナーを選ぶ方が増えています。
チョット待ってください!
★アクタンは、水道水を飼育水に調整する製品
★アクアチューナーは、危険を瞬時に回避する製品
どちらも、水道水の塩素は除去できますが・・・・
アクアチューナーでは最適な飼育水になっていません!
最適な飼育水について考えてみましょう。
先ず日本に浸透しているアクアリウムの手順を見直しましょう。
日本では・・・
水道水の塩素は危険だ
↓
水道水の塩素を無くそう
↓
一晩ぶくぶく or 塩素中和剤
↓
OK!水槽へ注ぎ入れる
↓
たぶん飼える安全な水
この解釈から、塩素の中和だけに捕らわれます!!
ゴールは塩素の無い安全な水です。
ドイツでは・・・
水道水の塩素は危険だ
↓
取り合えず、水槽へ注ぎ入れる
↓
アクタンの投与
↓
さらに飼育水の調整(硬度やpH値)
↓
飼育水の完成
ゴールは、飼育する生き物が育った水の再現です。
ドイツでは水道水の中和にアクアチューナーは使いません!
アクアチューナーはあくまでも緊急時のお助けアイテムです。
結論!
★水道水を安全な飼育水に調整する時は、アクタン!
★緊急時の有害物をいち早く無くす時は、アクアチューナー!
アクアチューナーは
・急いで薬剤の効果を消す!
・急いでアンモニア中毒の回避!
という使い分けになります。
次回は
お楽しみに~