以前、セラのテスターでアンモニアが知りたければ、先ずはpH値を計りましょう!と言う趣旨のお話をしました。
詳しくはコチラをご覧下さい↓
アンモニウムとアンモニア(NH4/NH3)
今回は、pH値について少し詳しく解説いたします。
因みに、今回は淡水性のお魚を基準に進めていきますよ!
少しオサライしときましょう。
pH値の特性はコチラをご覧下さい。(クリック&タップしてね)
さて、アクアリウムの最初の関門!
アクアリウムのpH値
「pH値を安定させる!」とか・・
「7.0がいい!」とか、「6.5がいい」とか・・
「弱酸性じゃなきゃダメだ!」とか・・
「pHショックに気をつけろ」とか・・
どうやって調節して安定させるんだよー!
どの数値が正しいんだよー!
初心者の方には分かり難いpH値ですね。
是非!もう、一歩進んでみましょう!
結論から言ってしまえばこの3つが大切です(*´▽`*)
①お魚は好みのpH値があります。
②pH値が上下に大きく変動すると良くありません。
③pH値を安定させるにはKHが必須です。
そもそも、pH値が何なのか?
なんて、とてつもなく化学的な事を知る必要はないんです。
しいて、解読するならば、
水の中で生きる魚達にとって、一つの目安になる物。
お水のバロメーターの1つです。
水温みたいなものと考えてください。
冷たい水を好むのか?温かい水を好むのか?何℃が好きなのか!
急激に水温が変化することが望ましくないという感じです。
ここまでで十分なんです!
仮に、それ以上を知った所で、アクアリウムでは使いこなせません。細かい調節をする事は不可能に近い事。科学者や研究者レベルで行うようなことになってしまいます。
割り切って「自分はお魚を飼育する飼い主であり、研究者ではない!」と思えるかどうかで、水質に対する考え方が大きく違ってきます。
少し大事な事だから、しつこいですけど、続けます。
人で例えたとします。
ご家族が病気になり病院の先生にみてもらいますよね。その時に、色々質問はあるとは思いますが、まさか、薬の成分と体への化学的反応を学んだりしませんよね?
薬に含まれる〇〇成分が血液中の〇〇と反応し~
その後〇〇神経へと伝達され、〇〇反応が起き~~
それに、よって〇〇から〇〇が~~~
こんな難しい事を理解しながら治療しませんよね。
病気が治れば良いのであって、医者の知識を理解するのは非現実的ですよね?
学習したうえで、自ら薬を調合する事も出来ないと思うんです。
だって、研究者や専門医になるためじゃないでよね。
アクアリウムでも同じです。
「pH値は水素イオン濃度で水中に存在する原子の結合と電子の・・・」
こんな話は不必要と言う事です(笑)
さて、話は反れましたが戻りましょう!
①お魚は好みのpH値があります。
観賞魚は世界中の川や湖、沼や池、海に生息しています。
これらの水域は、水温が冷たかったり、温かかったりします。
水温と同じようにpH値も水域によって、pH値が高かったり、低かったりします。
簡単に説明すると
☆アマゾン川のpH値は、6
☆タイやインドネシアの川のpH値は、7
☆アフリカの湖のpH値は、8
なので、お魚は生まれ育った水のpH値が好みになります。
水槽の飼育水を好みのpH値に調整することが大切なのです。
②pH値が上下に大きく変動すると良くありません。
pH値は<酸性⇔アルカリ性>の度合いを表します。
中性の値「7」から、低くなると(7→6→5・・)酸性へ
中性の値「7」から、高くなると(7→8→9・・)アルカリ性へ
ドンドン属性が強くなります。
pH値が1異なると、10倍性質が違います。
2異なると、100倍も性質が異なると言う事です。
仮に、pH値が6から7に上昇し、さらに8まで上昇すると
100倍も異なる水質に変わると言う事
pH値がゆっくり時間をかけて、6から7に変化する場合
直ぐに生き物が死ぬと言うものではありません。
でも、出来れば、pH値は6から6.5の範囲で留まることが理想的です。
この10倍異なる性質!100倍異なる環境変化によって
pHショックが発生します!!!!
その中でも、エビやディスカス等の俗に言う「水質に敏感で、少し難しい」と言われる種類の生き物達は、単純に飼育をする場合「pHを安定させる」がとても大切です。
※繁殖目的のブリードですと、意図的に上下を起こします。
例えば「ディスカスはpH値6.5でなければならない」
その数字に囚われてしまうと、普通の飼育を望む方も「6.5でないと飼育出来ないし、調節できないと飼育出来ない」みたいな勘違いをされる方がいますが、それは似ている様で、ちょっと違います。
「pHの上下に敏感」なだけで
6.5から外れた、pH値6.7や7.0で飼えない訳ではありません。
とにかく
pH値の変動幅を少なくすることです!
そして、次は「値を安定」させる事に重点を置いて下さい。
③pH値を安定させるにはKHが必須です。
この説明は次回に持ち越します(^O^)/
この記事はあまりに長文になったため、一度最後まで書き終わった後に、再編し、画像入りのシリーズに分けております。
1度最後まで読んだ方はラッキーです♪
次回!!
「【pH値の基礎知識①】適正値と変動」に引き続き
pH値を調節したいのであれば、先ずは現状のpH値を測定し、正しく認識する事。そして、pH値を下げる(マイナス)のか、pH値を上げる(プラス)のかを見極めて行きましょう!
この部分について詳しく解説していきますのでお楽しみ~♪