前回の記事を読み進めてから、今回の記事をご覧いただけるとポイントが分かると思いますので、是非読んでいって下さいね。
前回の記事
①pH値の確認と目的値への調節
現時点からマイナスにするのか!プラスにするのかをまず決めましょう!もしくは現状維持かな?
この調節が難しく感じる事でしょう。実に様々な方法が存在していますから・・・
pH値の調節を行うためには、「液剤で調節」「ソイルの使用」「フィルター内に製品を入れる」「牡蠣ガラとかサンゴ砂とか」本当に様々な手法が存在します。
しかしどの方法を取っても肝心要となってくるのがKHです。
例えば
「調節したのに数分で元のpH値に戻る」
「効果がありすぎて失敗」
「色々やったのに効果がない」
「安定しない」
「何故かお魚の調子が悪くなった」
などの問題はKH値が肝心要になっているかもしれません。
pH値ばかりに意識が行って、総合的に判断ができないと、解決できない無限ループに足を突っ込んでしまいますのでご注意ください。
※pH値は有害物質にも関わるため、水質ガイドをご覧下さい。
②pH値の安定にはKHが必須
そもそもKHは何か?と言うと・・・
pH値の緩衝作用(変化を緩和)をする物質です。
簡単に一言で説明すると、pH値の上下変化を抑える役割があると言う事です。
pH値が下がりすぎて失敗した方!
pH値上がりすぎて失敗した方!
pH値が安定出来ない方!
KH値が足りない事で急激なpH値の変化を起こしやすい環境たっだのかもしれません。
kH値の低い水は、pH値がフラフラしやすい環境といえます。

どんなpH値を目指すアクアリウムであっても、KH値はある一定の数値まで上昇させないと失敗します。
kH値は最低4°dKH
上記の画像で言うとKHちゃんが4人以上いないとpHちゃんが迷子になると言うイメージ。
(※あくまで、普通の飼育を目的とした場合の話です)
pH値の調節にはKHが不可欠で、pH調節=KH調節と言いたいくらい重要な役割を果たします。
さらに、kH値の低い(ない)飼育水に対し、pH上昇の要素やpH降下の要素を取り入れると、大幅にpH値が変化するリスクがあることを常に念頭に入れておきましょう!
③KHについて
はい、では、そもそもkHって?
KHを調節するにはどうすれば良いのか?
KHをあげる液剤も時には必要ですが。「時には」です。
液剤の場合使い方には、一長一短あり、時に「定まる」事が難しい場合も多く存在します。
なので
pHも、KHも、継続的に維持するのには一工夫必要なのです。
それがgHとCO2に関係してきます。
この2つが根本的に必須でかつ、継続的に必須な項目となります。
つまり
pHの調節=KH、gH、CO2の調節
と言う事になります。
本当にそれぞれの水槽で環境が異なるので、コレ!と言った数値をお伝えする事はできませんが。。。
おおよそは、gH値の約半分くらいがKH値になります。
例:gH値8°→KH値3~4°gH値20°→KH値8~10°
ズラリズラリとトントンとお話を進めましたが、端的に今回を纏めますと・・・。
・pH値の維持にはKHが必須。
・KHを生成するにはgHとCO2が必須
この2点は絶対的に抑えておきましょう。
【この記事を読んだ方にお勧めの商品】
次回
pHってそもそも何?知ってから何をすればいい?【pHを安定させるには?】③
内容案内:「【pH値の基礎知識②】安定とkH値」に引き続き、実際はどんな場合?こんな場合?どんな風に調節するの?見落としがちな水質に関与するあのツール。
お楽しみに~♪