酸欠について考える②【水に酸素を溶け込ます】解決法

2018.5.25

皆様こんにちわ!

 

今回は前回に引き続き、酸欠の原因や対処法、そして「水に酸素を溶け込ます」について説明をしていきます。

 

ご興味がある方はシリーズでお読みになる事を強くオススメします。

水質のお勉強は全てが連動するためです。

 

前回までの記事がコチラ

酸欠について考える①【水に酸素がない??】酸素濃度?


 

さて、先ずは、生き物にはどのくらいの酸素量が必要なのか?

 

十分な酸素濃度:4mg/L以上!

金魚

 

飼育水を測定し、この数値以下の場合は

飼育水に酸素が溶け込めない原因により酸欠を起こすよ!

と言うお話でした。

 

早速!結論から~♪

 

★お水を動かす事!★

 

本当に溶存酸素量が4mg/L以下になる、なりそう、又はなっている状態であれば、飼育水に含まれる酸素が少ない(ゼロじゃないですよ!)という事になります。

 

飼育水に酸素を取り込む方法は、お水を循環させる事が大切!

・ろ過装置による飼育水の循環を行う

・水面が小さく波打つほどの水流を作る

・エアレーションをして、強制的に酸素を溶け込ませる

・緊急の際は、2プラスを使用する

 

 

出来れば、溶存酸素量を朝と夜中に計測して、原因の追究をする事をおすすめ!

これは、日中と夜間では水草や魚の消費する酸素量が変わるからです。

 

■日中、魚は酸素を消費し、水草は酸素を放出します。

(消費と放出のバランスが存在します)

■夜間、魚は少量の酸素を消費し、水草も少量の酸素を消費します。

(消費と消費に切り替わります)

 

※上記の理由から、日中と夜間では水質の変動が起きやすい!日中は元気だった魚が翌朝☆なんてことはありませんか?

 

 

さて、まとめて行きます(^O^)/

 

レッドルブラ写真

 

<飼育水に十分な酸素が無い場合

【考えられる水槽の状況】

・厚い油膜や汚れ、浮き草などで水面が覆われている

・水流が弱く水面が波打っていない

・ろ過フィルターが小さい、又は弱い、又は無い

・過剰な過密飼育を行っている

 

【対処方法】

基本的には、

★水面を動かしたり、エアレーションしましょう。

★ろ過フィルターを大きく、又は強くしましょう。

 

水面の揺らぎ

 

その場しのぎにはなりますが・・・

★Oプラスも使えます。

本製品はその場を一時的に安全に回避するための製品です!

飼育魚の酸素を常に供給するための製品ではありません!

是非、根本的な飼育水の循環を改善し、安全な環境にして生き物を飼育してください!

 

★急いで水換えをしましょう。

勿論、一時凌ぎ的な一つの手段です。

 

 

<酸素量は十分なのに酸欠の場合>

もし、4mg/L以上確保できている方で生き物が酸欠の状態ならば、その他の原因(魚自身が身体的に酸欠状態になる)を考えなければなりません。

次回、ご説明します。

 


 

今回知って頂きたいポイントは、

基本的に正しい飼育水の循環ろ過システムを取り入れ、適切な飼育数量で飼育していれば、飼育水の酸素が無くなることは考えにくいという事なのです。

 

しかし、あるある・・・の酸欠は

「酸素があるのに酸欠」になる事で、飼育水に酸素が無い事とは少し違うのです。

 

なんだか分かり難いので・・・

 

 

次回!

酸欠について考える③【酸素があっても酸欠?】どうして?

このパターンが1番多いと思いますのでチェック!お楽しみにー!

 


【関連記事】

水合わせマスターへの道【魚の水合わせ時の注意点、危険性と意味】

海水魚の基本飼育ガイド