皆様こんにちわ!
前回は、飼育水の溶存酸素不足について説明しました。
飼育水自体に酸素が溶け込みづらい状況と解決策についてです。
まずは、そちらで、飼育水に酸素が不足する原因を復習して下さい。(大事な所だから、何回も伝えますよ)
ご興味がある方はシリーズでお読みになる事を強くオススメします。(水質のお勉強は全てが連動するためです。)
前回までの記事がコチラ
■酸欠について考える①【水に酸素がない??】酸素濃度?
■酸欠について考える②【水に酸素を溶け込ます】解決法
今回は「酸素があっても酸欠?」について説明していきます。
「酸素があっても酸欠状態??」
殆どの場合は、これに該当します。
酸素があっても酸欠になる!
では、酸素があるのに魚が苦しむ原因について考えましょう。
重要なのは、お魚の体内の血中酸素量なのです。
★飼育水中の酸素量不足
★お魚の血中酸素量不足
どちらの場合であっても、酸欠症状が発生します。
私たち人間は、口や鼻から空気を吸って、肺から血液中に酸素が送られます。
当然、大気中に酸素が無くなれば、呼吸困難になり、酸欠!
でも、地球上で普通に生活していれば酸素が無くなることはないですね。
でも、口を塞いだり、のどに詰まらせたりすると酸欠の危険があります。
魚も同じような事が発生しているのかもしれません!!!
お魚はエラから酸素を取り込み、血液中に酸素が送られます。
(へえー・・口じゃないんだー)
お魚のエラには複数の細かい血管があります。
エラは赤いですね!
そのエラと飼育水が触れてしまうことが重要なんです。
お魚の場合、水の中で生きているので、お水そのものが直接、血液中の酸素に関与してしまいます!
飼育水の汚染物質が血管から酸素を奪い取るんです。
人間で例えると、口を塞がれ、更に肺の毛細血管から酸素を奪われるみたいな感じですね。
怖いですね~
これでは、いくら、飼育水中に酸素があったとしても・・・
酸素を取り込み消費出来ず、酸欠状態になります。
では、例として
<お祭り金魚の2日目あるある>
例えば、お祭り金魚を持ち帰り、水槽で酸素をブクブクするも・・・
2日目の朝見たら「水面をパクパク」状態だ!
これは、前日「満員電車状態の金魚すくい」により、金魚の体調は最悪、ストレス満載であります。
それに付け加え・・・
金魚は体調を整えるために懸命にパクパク呼吸し、同時に体内から排泄物を排出します。
人で例えるならば、老廃物を汗と共に流すために、運動して、血液の循環を活発にする事と同じですね。
元気になろうと一生懸命なんです、本当に一生がかかってますからね、生命体として・・・。
しかし、その瞬間に、金魚はパクパクしながらお水を汚していることがあります。
お魚の一生懸命パクパクは・・・
呼吸だけではないのです!
排泄物もエラから出しています!
※魚類は排泄物の大半を肛門ではなく、エラから出します
しかも、このパクパク循環は・・・
最悪の事態を招く
良かれのパクパクが水を汚し
↓
水が汚れる事で血中酸素を奪われ
↓
苦しいから再度パクパクし、の超悪循環!!!
しかも、排泄物を出すところと、酸素を取り込むところが一緒のため、とても危険と隣り合わせなんです。
お魚さんゆえの苦しみ
パクパクしながら排泄し、パクパクしながらエラを綺麗にし、パクパクしながら酸素を取り込んでいるんです、どう考えても苦しいでしかない。
もし、エラから排泄するも、エラには水質の汚染物質がまとわり、エラの排泄物もエラにまとわり、汚染物のせいで酸素も取り込めず、しかも酸素を奪われているとしたら・・・
ヤバッ
この悪魔の酸欠ループが「水槽にブクブクしているのに、魚がパクパクして苦しそうなんです~なぜ~?」のケースとして考えられます。
さて、ではこの「酸素があるのに酸欠状態」を改善するには??
次回は、この「酸素があるのに酸欠状態」の解決方法について説明していきますよ!
お楽しみに~!
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