アクアリウムって?
アクアリウムは化学と生物学から成り立っています。
化学って難しい!!とお考えのみなさま・・・心配しないでください。アクアリウムに必要な化学的専門知識は、ドイツの賢い人が代わりに考えてくれています。
重要な水質をいくつか測定し調整をすればアクアリウムを楽しむことが出来ます。「化学」と難しく考えずに、特性だけを覚えれば難しくありません。
アクアリウムにおいて化学は、答えを見つけ出すための道具と思っておきましょう。
一般的にアクアリウムで測定する水質は、約10項目程です。
その中でも「pH」ペーハー/ピイエイチと呼ばれているものはよく耳にするのではないでしょうか?しかし、実際は何の事でどんな性質があるのかは、答えられない方が多いと思います。それでも、アクアリウムの飼育においては「pHの調整で魚の健康を歌いましょう!」と言わんばかりですね!
まず、「pH」から
飼育の基本や淡水魚ガイド、海水魚ガイドでも水質についてふれています。
水質を語るうえで「pH」は避けることが出来ません。「pH」とは、簡単に言うとアルカリ性か?酸性か?って事です。
水中のアルカリの要素が多いとアルカリ性に、酸の要素が多いと酸性に水が変化します。魚がそもそも生息していた水のpH値と水槽の飼育水のpH値を合わせることで、体への負担が少なくすむよってお話です。アルカリ性の海に生息している海水魚はアルカリ性の飼育水で飼育をし、酸性のアマゾン川の魚たちを飼育する場合は、水槽の水を酸性の水の調整したほうが良いということです。
しかし、pHは多少やっかいです。
その特性はいわゆる「都合の良いお友達」の様な感じなのです。
人間に例えると、「優柔不断」「柔軟性が高い」みたいな(笑)
pHさんは、ある人が「右!」と言えば「右へ」
ある人が「左!!」と言えば「左へ」とすぐに移動してしまいます。
「周りの意見を真に受けやすいpHちゃん」って感じでしょうか。
アクアリウムでは、
お水の酸性物質やアルカリ性物質の上限で「UP」「DOWN」します。
<pH値が下がる主な原因>
★アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、リン酸の蓄積
★二酸化炭素の供給
★過密飼育
★ソイルやピートの使用
<pH値が上がる主な原因>
★ミネラル物質の上昇
★過剰な酸素供給
アクアリウムはpH値が常に変動し易いという事です!
そこで重要なものが「KH」です。
次は「kH」について
kHは「炭酸塩硬度」とか「アルカリ度」と呼ばれています。
基本的には、どれぐらいアルカリ性なのかという指標です。
しかし、アクアリウムにおいてはとても重要な働きがあります!!
この「KH」はpHちゃんの大親友です。
いつもゆらゆら変動し易いpHちゃんをKHちゃんはサポートします。
ある人がpHちゃんに「右!!」と言った時に、KHちゃんは「ちょっと、ちょっとpHちゃんもう少し考えてみようよ。時間がたてば左かもしれないし。。。ね??」と声をかけてpHちゃんをその場に踏みとどまらせようとするのがKHちゃんです。
ここでいう「右」はアルカリ性!「左」は酸性です。まさにKH値はpH値の「仲介者」とも言いましょうか。KHはpHの変動を少なくする(緩衝作用)働きがあるのです。
アクアリウムの観賞魚飼育において・・・
pH値は中性7を基準に、やや酸性のpH値6.5
又は、中性7を基準に、ややアルカリ性のpH値7.5
そのため、kH値をある程度、維持する必要があります。
まとめ
pH値は簡単に下がったり、上がったりします。
kH値がpH値の変動を少なくします。
ここまで理解できたら、もう1歩ふみだせます。
人に例えると簡単ですかね?(^-^)
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